
中卒だけど事務として正社員になりたいな…
こんなお悩みにお答えします。
この記事を書いている僕は、最終学歴「中卒」。2回の転職(いずれも正社員)を経て、大手企業に入社し、その後独立。現在では個人事業主として、アパレルのコンサルで、生計を立てています。
今回は『中卒でも事務として正社員になれる3つの方法』についてお話ししていきます。
実際に自分も事務の仕事をしています。
- 経理
- 法務
- 貿易
- 生産管理
などといった仕事になります。
本記事を読んで実践することで、「事務として正社員」また、「デスクワーク」に就ける可能性はグンと高くなります。
ググっても、実際に中卒事務の方が書いた記事は見当たらなかったので、参考になるかと思います。
それでは前置きはこの辺にして、始めていきましょう。
中卒でも事務として正社員になれる3つの方法

それでは中卒でも事務として正社員になれる3つの方法についてお話ししていきますね。
本気で取り組めばそんなにハードではないです。
行動しなければ変わらないので、ぜひチャレンジしてみてください。
- 日商簿記3級以上を取得すべき
- パソコンスキルを身につけよう
- 学歴不問で事務職を募集している企業を探そう
大前提として、中卒だから落とされるのかが不安で、履歴書に学歴を偽ったりはダメですよ。
>>中卒は履歴書に嘘の学歴を書いちゃダメな5つの理由
日商簿記3級以上を取得すべき

日商簿記3級以上を取得しましょう。
中卒でも取れる資格です。
中卒こそ簿記は取得しましょう。
>> 簿記 – 商工会議所の検定試験
持っているとグンと評価は上がり、採用の近道に。
簿記を取得するメリットは、
- 決算書類を読む力がつく
- コスト感覚が身につく
- 就職・転職に有利になる
などのように全ての仕事に役にたつ資格です。
厳しいことをいうと、ただでさえ中卒というハンディを背負っているので、無資格で採用されるということはほぼありません。
決まった数の求人の枠を「高卒」や「大卒」と取り合うことになりますので。
さらにいうと、3級よりは2級を持っていた方が有利になります。
なぜかというと、
- 日商簿記3級:初歩的な商業簿記
- 日商簿記2級:商業簿記・工業簿記全般
と、3級はあくまで基礎の勉強になるため。
が、日商簿記3級でも大いに評価の対象になります。
また、全商簿記というのもありますが、こちらは商業高校の生徒向けの資格になるので、気にしなくてオッケー。
簿記取得に必要な時間は?
一般的には合計100時間と言われています。
が、本当に一から始めるならもう少しかかるかな?というのが正直なところ。
自分も日商簿記3級をもっていますが、平日2時間、土日10時間を2ヶ月ほど勉強しました。
合計で200時間ほどは勉強したでしょうか。
中卒の自分でも完全独学で取得できたので、やる気と気合いさえあれば取得はできると思います。
正直勉強が苦手な人もいるかも知れませんが、中卒が事務になるための修行だと思って頑張りましょう。
行動しなければ何も変わりません。
自分が勉強したテキストも紹介しておきますね。
30歳をすぎてから勉強を始め、受験をした自分でも『スッキリわかるシリーズ』だけで一発合格することができました。
パソコンスキルを身につけよう

パソコンスキルを身につけましょう。
基礎的な内容でオッケー。あまり難しく考えなくて大丈夫です。
意外と高学歴でも基礎が身についていない人も多いので、チャンスがありますね。
事務に必要なパソコンスキル
- word
- excel
- PowerPoint
- outlook
Officeソフトのスキルのことを指します。
なぜパソコンスキルが必要なのか?
それは事務職の仕事ほぼ全てにおいてパソコンが使われているから。
事務職であれば「Windows」の基本操作はもちろん、Officeソフトの中でも「excel」と「word」はめちゃくちゃ使用します。
「入社してから勉強します」だと不採用になる可能性が高いので、安いパソコンでもいいので、練習しておくのが吉です。
基礎を身につけておけばオッケーです
ぶっちゃけ「word」に関しては文章を入力していれば何とかなるので、あまり練習の必要はないです。
面接でも「word」のスキルは聞かれません。
しかし、「excel」は基本的なことを身につけるのにも練習が必要です。
よく事務職の面接でもある「パソコンどれくらいできますか?」という質問は、主に「excel」のことを指します。
ですので、excelの基本スキルは練習して身につけましょう。
excelの身につけておくべき基本スキル
下記にexcelで身につけておくべき基本的なスキルを挙げますね。
- 四則演算
- SUM関数
- AVERAGE関数
- グラフ作成
- ピボットテーブル
これらを身につけておけば、とりあえず安心といったところでしょうか。
関数には様々な種類があるので、パズル感覚で練習すると楽しいです。
もしやっていて分からない関数が出てきても、ググれば解決しますよ。
面接でも「ピボットテーブルを作成し、分析できます」と言えば、基礎はできているなという基準にもなってきます。
勉強は下記教科書1冊で十分です。
学歴不問で事務職を募集している企業を探そう

資格を取得し、パソコンの練習をしたら、次に求人を探していきます。
学歴不問、もしくは学歴に何も触れていない求人を探しましょう。
「高卒以上」、「大卒以上」と条件があると、中卒では門前払いとなってしまいます。
事務は人気ありそうで辞める人も少ない印象ですが、意外と求人は常に募集しています。
大変になってくるのは「学歴不問」という部分ですね。
ぶっちゃけここが面倒なポイント…。
転職エージェントを活用すると手っ取り早い
転職エージェントを利用すると、手っ取り早く求人を見つけてくれます。
求人誌や求人サイトにはすごい数の企業がのっていますよね。
その中にある「学歴不問」「事務職募集」のワードを探すのは案外時間がかかったりするものです。
転職エージェントは求人を探してくれるサービスなので、希望の条件を伝えれば、自分に合った企業を探してきてくれます。
中卒におすすめの転職エージェントは『【完全無料】中卒の僕がおすすめする転職エージェント4社』で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも事務とはどういう仕事なのか

それではそもそも事務とはどういう仕事なのかを見ていきましょう。
恐らく一般的にはデスクワークを想像するのではないでしょうか。
あとはパソコンを使った業務ですかね。
その認識でおおかたオッケー。
一部の職種を紹介しますね。
- 一般事務
- 営業事務
- 経理事務
- 人事事務
- 総務事務
などこのような職種がまとめて「事務」と呼ばれます。
一般的に仕事は、
- ブルーカラー:肉体労働
- ホワイトカラー:知的労働
に分かれます。
そのホワイトカラーの職種の一つが事務になるわけですね。
事務の仕事内容としては、
- 書類作成
- データ入力
- 備品管理・発注
- 電話・メール対応
- 伝票処理・整理
などのようなものがあります。
中卒だと事務になれないたった一つの問題点

中卒だと事務になれないのは「学歴指定」がある場合です。
さきほども述べましたが、「高卒以上」、「大卒以上」となるとそもそも応募資格がないから。
さらに高卒や大卒の方と、求人のポジションを奪い合うことになっていきますよね。
そこで有利に働くのが簿記の資格やパソコンスキル
学歴で負けているところを、簿記の資格やパソコンスキルでカバーするわけですね。
特に社会人になってから資格を取ると、自主的に頑張れる人だなと評価の対象にもなります。
中卒だけど、変わろうとしているんだなとプラスに働きます。
ですので、頑張って簿記を取得することをおすすめします。
意外と簿記の知識がない人も多かったりするので、そういう面からもおすすめです。
自分の武器になります。
運とタイミング次第で事務になれることも

運とタイミング次第では、事務になることも可能です。
中卒だと、どうしても肉体労働が多めになりがちになりますが、ふとしたタイミングでPC入力をお願いされたりする場合もあります。
そこで依頼者の想像の上をいく成果を発揮すると、事務の人が退職したときや、人が足りなくなった時に事務になれる可能性もでてきます。
ですので、日ごろからPCスキルを磨いておくのもありですね。
とはいえ、タイミングに任せた事務職のポジションの取り方は100%運とタイミングによるものなので、あまりおすすめはしません。
事務になれたらラッキーぐらいの気持ちのほうがいいです。
中卒でも事務で正社員になれる3つの方法:まとめ

以上、中卒でも事務として正社員になれる方法についてお話ししました。
それではまとめます。
- 中卒は簿記を取得しておくと有利
- パソコンスキルも有利に働く
- 学歴不問の事務職の求人を探そう
- 事務にも色々と職種があるから要チェック
- 転職エージェントを使用すると高コスパ
ここまでやってようやく事務職に就きやすくなってきます。
ぶっちゃけ面倒に感じるかも知れません。
ただ、『中卒』というハンディを背負っている以上、学歴を持っている人たちより工夫が必要に。
正直、何も身につけずに、ただ面接を受けるだけでは厳しいものがあります。
「事務になりたい」「デスクワークがしたい」という希望を叶えるためにも、行動しましょう。
そもそも勉強したことは地力になり、武器になるので決してムダになることはありません。
なりたい自分になるために行動をしていきましょう。
今回は以上です。
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