
中卒の家庭環境ってどんなもんだろう…
今回は、リアルな中卒の家庭環境についてお話ししていきます。
この記事を書いている僕は、最終学歴「中卒」。2回の転職(いずれも正社員)を経て、大手企業に入社し、その後独立。現在では個人事業主として、アパレルのコンサルで、生計を立てています。
今回は「中卒の家庭環境の実態」についてお話ししていきます。
実際に中卒である自分や、中卒の友人の家庭環境はどうだったのか、ということをベースにまとめました。
- 中卒の家庭環境ってどうなってんだ
- 自分の子供が中卒になりそう
- 中卒だけど他の中卒の家庭はどうだったんだろう
このように他の中卒の家庭に興味のある方も、ぜひご覧になってみてください。
前置きはこの辺にして始めていきますね。
中卒の家庭環境の実態【自分・友人】

それでは自分の実体験や、中卒の友人のことを振り返りつつ、リアルな中卒の実態をお話していきます。
大体、下記3つに当てはまっていましたね。
- 母子家庭
- 親が仕事で不在
- 中卒同士で仲良くなる
ちなみに上記に当てはまっているからといって、悲観的になる必要はないですからね。
『中卒は終わってる』などと後ろ指を刺されたりしますが、全く気にしないでオッケーです。
それでは一つずついきましょう。
その①:中卒は母子家庭の家が多かった
自分の周りの中卒に共通していたことに、まず母子家庭であるということが挙げられます。
自分も母子家庭です。
もちろん母子家庭がみんな中卒かというとそうではないので、誤解なきようお願いします。
ただ、不思議と中卒のみんなは母子家庭だったんですよね。
もちろん中卒であるというのは親の責任にするのは間違っているのですが、母親だと息子に何かを強制する(学校に行く・勉強する)とかが難しかったように感じます。
そういう点では腕っぷしの強い父親がいたほうがいいのかなとも思ってしまいますが、ケースバイケースなのでなんとも言えないところではあります。
離婚している家庭の親は大抵不仲であった
自分の両親は不仲でした。
毎日毎晩ケンカしていました。
友人の家庭もそうだったといいますね。
親が仲のいい家庭と、不仲の家庭。どちらが子供にとっていい影響を与えるでしょうか。
子供は親を選ぶことはできません。
親のエゴによってどうしても子供は振り回されてしまいます。
ただ親も人間ではあるので、根深く難しい問題ではあります。
その②:親が仕事で不在にしがちであった
母子家庭ということは、だいたい母親は仕事に出ています。
こちらも例外なく中卒の母親はみんな働いていました。
母親が家に帰ってくるのは夜だったんですね。
つまり、家に保護者がいない状態に。
そうなると誰かの家がたまり場になってしまうんですよね。
父親もいないので、何かしてもハードに怒ってくれる人もいない状況になってしまいます。
そうなってくると中卒同士で会談が行われ、社会的によくない方向にいったりするパターンも。
実際に反社会的な方向に走ってしまう人も見てきました。
その③:中卒は中卒同士で仲良くなる傾向にある
類は友を呼ぶというのでしょうか、中卒は中卒と特に仲良くなる傾向にありました。
これ不思議ですよね。
自分も思春期の頃の友達は中卒が多かったです。
もちろん中卒の友人だけというわけでもありませんが、多かったですね。
若い時というのは、時として過激な方向に進んでいったりするので、中卒同士で集まるというのはよくないなと、当時を振り返って思います。
「みんなで高卒を目指そう!」なんていうポジティブな話は基本的には出てきません。
中卒になりやすい家庭環境は?

自分の実体験と、周りの中卒の環境を踏まえた上で、中卒になりやすい家庭環境を考えてみます。
やはりこちらも全てにおいて当てはまるわけではありませんので、ご理解ください。
ただ、自分の周りの中卒にはこれらが全てあてはまりました。
- 母子家庭
- 経済的に厳しい
- 学歴に関心がない
その①:母子家庭だと中卒になりやすい
自分の周りの中卒は例外なく母子家庭でした。
母子家庭が子供に人生に与える影響は大きく感じます。
- 思春期によるストレス
- 強く叱ることができない
- 子供と接する時間の不足
思春期によるストレス
思春期によるストレスですね。
ある友人が受験の前に親が離婚してしまったんですね。
本人は何も気にしてない様に振る舞ってましたが、すでに母子家庭であった自分にどうしたらいいか質問もしてきたんですね。
強がったり、気にしてない様に周りには見せますが、思春期真っ只中です。
何かしらの影響を受けないわけが無いように思います。
心の奥底にストレスが溜まっていくんですね。
強く叱ることができない
強く叱ることができない母親もよく見てきました。
13から15歳くらいの男の子が反発すると、母親では止めることは厳しく感じます。
腕力も母親を超えてきますしね。
つまり、家の中での権力者が息子になってしまうんですね。
社会的な道徳心も未熟である思春期の男の子が家庭のボスになってしまうのは、危なかっしくてしかたありません。
子供と接する時間の不足
母子家庭の家庭の母親は働いていることが多いと思います。
実際に自分の周りの中卒の母親は例外なくみんな働いていました。
帰ってくるのは、19時やら20時やら。そうなると、必然的に子供と接する時間は減りますよね。
日常の会話も当然不足していくので、コミュニケーション不足になります。
また、コミュニケーションに重要な食事の時間も、母子家庭の子は1人で食べたりなんてことも多いです。
作り置きをレンジで温めて1人で食べたり、小遣いで何かを買って1人で食べたり。
こういったことも思春期の子にとってはストレスを溜め込む要因なのかと考えます。
その②:経済的に厳しいと中卒になりやすい
母子家庭となると必然的に経済的には厳しくなりますよね。
慰謝料や養育費を満足にもらえていない家庭ももちろんあるかと思います。
そうなると、私立高校への進学は厳しかったりする場合も。
また、子供目線からいうと、進学すると申し訳ないという気持ちも生まれるんですね。
仮に経済的に困っていなかったとしても、子供心にそう思ってしまうものです。
自分も友人もそうでした。
そして子供は子供なりに、高校に行かずに働いたほうがいいのではないかと思ってしまったりするものです。
その③:学歴に関心がない親もいる
母子家庭ならずとも学歴に関心がない親がいる場合も、中卒になる可能性は高くなります。
こちらのパターンは親の職業によって左右されるパターンが多かったです。
- 職人
- 自営業
- 伝統芸能
身近なところでいえば、このような職業が学歴と関係ないでしょうか。
親が大工で自営業の友人がいましたが、高校には行かずに、親の会社に中学卒業後入社していました。
中卒の家庭環境の実態とは?:まとめ

以上、中卒の家庭環境について、実体験をふまえてお話ししました。
それではまとめていきますね。
- 中卒の家庭は母子家庭が多かった
- 母子家庭の家はたまり場になりやすい
- 正直母親だけで男の子を抑えるのは難しい
- 経済的に厳しい家庭も多かった
- 職業によっては親の希望で中卒になる場合も
中卒ということで心配もあるかと思いますが、はっきりいって義務教育卒業以降は自己責任です。
学歴にコンプレックスがあるのでしたら、その気になれば仕事しながら高認をとることもできます。
中卒でも大企業へ就職することはできます。
中卒で困ることはその選択肢の狭さ。
ただ、その現状を把握した上で、それに合わせた行動を取っていけば、幸福度の高い人生は歩めます。
今回は以上になります。
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